スペイン在住なでしこホペイロのブログ

バルセロナのサッカーチームで活動する女性ホペイロの日々を記録しています。

最近のリーグ戦2試合を振り返ってみました。

こんにちは、考え事がつきないMayuです。

 

10月後半に入りましたが、バルセロナのお昼どきはまだまだ夏日です。

25度近くまで気温が上がるので半袖やキャミソールの方もいます。

 

チームの練習も基本的に16時からなので、選手たちはまだまだ暑く感じるようです。

先日の試合も16時開始だったのですが、試合中も水を求めてベンチに駆け寄る人もたくさんいました。

ゴール横に置いてあるボトルも45分持たないという状態でした。

 

 

日本はが続いたりして寒くなり、すっかりが深まっているのではないでしょうか。

スペインの夏はまだまだ終わりきれてないみたいです。

 

 

リーガ第7節、Gimnastic Tarragona戦

さて先週の木曜日、10月12日はスペインの祝日だったためリーガ第7節の試合がおこなわれました。

対戦相手はGimnastic Tarragona Juvenil A

バルセロナの南にあるタラゴナという都市を拠点としていて、トップチームには日本の鈴木大輔選手も所属するチームです。

アウェーで戦いを挑むこの日、朝早くからバスを貸し切ってみんなで向かいました。

 

大きなバスだったので選手の保護者も一緒に同乗していきました。

 

たまたま隣に座ったのが、ある選手のお母さん。

なんと愛称がマイさんとのこと!
日本人の名前みたいでした。

話していると、選手である息子さんは今mossos d'esquadra(カタルーニャ州警察)の警察官を目指しているのだとか。

背も高くて試合中いつも頼りになる選手だったので、きっとなれるだろうなあとすぐに想像がつきました。

でもお母さんの目線だと、やっぱり危険なお仕事だから心配みたいです。さりげなく他のお仕事も勧めていると笑いながら言っていました。

 

そのほかにも色んなことを話してくれて、普段は知ることのできない選手のことや、選手の家族のことについて少し知ることができたように思います。

 

バルセロナを出発して1時間ちょっと経ち、会場に到着。

高速を降りてからすぐのところだったので、タラゴナの市街地は通らず。初めての街でしたが、どんな雰囲気かはあまりわかりませんでした。

 

ここはクラブハウスのようでした。

 

建物の真ん中部分にヒムナスティックのエンブレムがあります。

この隣にはトップチームが使うメインスタジアムがありました。

 

ロッカールームに着いてから第一監督、第二監督から戦略などについての話があり、およそ試合開始30分前にウォーミングアップを開始します。

ウォーミングアップ中、わたしはキーパー陣についていることが多いのですが、気合の入ったキーパーの姿を見るといつも頼もしく思います。

 

選手がウォーミングアップを終えてロッカールームに戻り、ユニフォームに着替えて出ていく瞬間は、なんとも言えない雰囲気でドキドキする瞬間です。

ハイタッチをするときの力強さなど、「きっと大丈夫だ」と思わせてくれます。

 

少し遠目でわかりにくいですが、試合開始前の写真です。

 

この日の試合、おそらく難しい試合になりそうだとは思っていましたが、選手はとても踏ん張ってくれました。

序盤に自陣のゴールバーに当たることもあって、ドキッとしていました。

 

前半は拮抗しながらも0–0で終了。

ハーフタイムで気合を入れ直して、後半に臨みました。

 

後半も0–0の状態が続いている中、ふとセンターバックの選手の笑顔が見えました。この瞬間、なんとなく勝てるような予感がしました。

0–0の状態が続くというのはDFにとってはとても辛いもの。もし先に失点をしてしまうと流れが変わってしまいます。

守備陣の踏ん張りが必要なこの時間に、選手から笑顔が見られるというのはどこか余裕があるということ。いっぱいいっぱいの状態ではない。

これをみて、なんとなく安心できた自分がいました。

 

スコアレスの状態は結局後半42分あたりまで続きました。

ここでセットプレーからこぼれたボールを、途中交代で入った選手が見事に綺麗なミドルシュートを決めて1点を記録!

この瞬間、立ち上がり抱き合い、みんなで喜び合いました。

 

このままアディショナルタイムに入り、試合は終了。

格上のチーム相手にゲーム終盤に1点を取って、見事勝ちきりました。

 

アウェーで貴重な勝ち点3をゲット。

このときの興奮は本当に忘れられないものになりました。

試合後もロッカールームでみんなで騒いでいました。

みんなの笑顔が見られるのって、こんなにも幸せなことなんだと実感。

 

帰りのバスの車内も選手たちは音楽をガンガンかけ、歌を歌いながら帰路につきました。

 

 

リーガ第8節、RCD Mallorca戦

木曜日の劇的な勝利から休む間もなく、次の日から練習を開始して日曜日のRCD Mallorca(マヨルカ)戦に臨みました。

 

ちょうどその前日の土曜日に別のInfantil世代のチームに帯同していたとき、選手たちが「Juvenil(ユース)の試合はいつあるの!」と監督に聞いていて、「子どもたちにとっても大事な試合なんだな」と感じました。

より一層チームのマネジメントを頑張っていこうと思えました。

 

この第8節はマヨルカをホームに迎えての対戦。

RCDマヨルカバルセロナから海を渡った先にあるバレアレス諸島の一つ、マヨルカ島を拠点としています。

かつてトップチームに大久保嘉人選手(現FC東京)や家長昭博選手(現川崎F)が所属していたチームです。

 

試合前には分析担当スタッフが編集したビデオを見て、戦略などの確認をしました。そのあとはいつも通りにウォーミングアップをこなし、試合が開始。

 

RCDマヨルカにはトップにえげつなく体格のいい黒人選手がいました。

目の前で見ると結構の迫力のあるガタイ。

その選手に対して、体格は小さいながらも負けん気の強い選手が対峙しているのを見て、グッとくるものがありました。

 

選手は格上相手によく戦ってくれていましたが、前半のうちに1点を先制されてしまい0−1でハーフタイムへ。

暑さもあって少し辛そうな選手たちに監督が檄をとばします。

そんな姿を見ていると、わたしの作ったボトルで少しでも元気になってくれ、、と願うばかりです。

 

そして後半開始。

ホームでの試合中は、ボールが柵を飛び越えてしまったりすると取りに行かなければならないので、正直あまり集中して観ることができません。

この日も動いては、手を握りしめて祈り、といった繰り返しでした。

 

後半も追加得点を決められてしまい、0−2で終了。

 

ホームだとなかなかいい調子が出ないわたしたち。。

アウェーに乗り込んだときのハングリー精神がちょうどいいのかもしれません。

 

 

まだまだ毎週試合は続きます。

そして次の試合はイビサ島での一戦!(わたしは恐らく行きませんが。。)

 

少しでも選手やコーチの力になれるようサポートしていきたいと思います!

これからも応援よろしくお願いします。

 

Muchas gracias por leer♡