スペイン在住なでしこホペイロのブログ

バルセロナのサッカーチームで活動する女性ホペイロの日々を記録しています。

スペイン人と一緒に仕事をしてみた率直な感想

ここ2〜3日ほどサッカー関係で外に出ていることが多く、なかなかゆっくりとPCに向かう時間が取れませんでした。

 

 

 

担当チームの変更や練習試合等が重なりバタバタとしていたのですが、その中でも昨日の土曜日は試合に加えイベントがあり、1日中出突っ張りとなっていました。

 

 

 

その日の朝はイベント準備や設営、お昼からは移動して親善試合、夜はチーム全体の食事会というスケジュールでした。

 

つまり1日ずっとスペイン人と共にしていました。それがまた面白い。笑

 

 

 

スペイン人の日常はやっぱり面白いことがいっぱいあったので、今回ブログでご紹介します。やはり日本人の感覚とは少し違いました。。

※全てのスペイン人がこうだ、というわけではありません!こういう話もあるという程度で読み流していただければ幸いです。

 

 

朝からイベントの準備•設営

朝は9時半に集合して、夜におこなわれる食事会の準備をします。

 

 

この食事会は5歳くらいの子どもから大人まで全カテゴリーの選手や家族、コーチやスタッフが集って夕食会をするというものでした。クラブの駐車場を使って机や椅子などを設置して、食べ物を持ち寄ったりピザを頼んだりというようなイベントです。

 

 

 

役員の人を中心に朝から設置作業をしていたのですが、なんと事前の構成図等はありません。笑 テーブルは各チームごとに分けるのですが、わかっているのは参加人数だけ。実際にやりながらどう設置していくか考えていこう!というようなスタイルです。笑

 

 

基本的に思いつきで設置していき、やっぱりこっちの方がいいかな〜なんて考えてまた移動させたり。笑 少しは事前に考えて図に書いておけば楽だろうに…と思いながら、スペイン人の若干効率の良くないところが微笑ましく思います。

(ちなみにサグラダファミリアは日本人が工事をすると1、2年で終わってしまうらしいです。)

 

 

 

時折椅子に座ってみんなでお水を飲みながら休憩。そして作業開始、を繰り返していたのですが、結局行き詰まりました。気温が30度近くある炎天下のもとで作業をしているので、「almorzar(アルモルサール)しよう!」ということになりました。

 

このalmorzar(アルモルサール)というのは、朝食と昼食の間に軽食を取ることです。(こちらの記事でも少し説明しているので、ぜひ読んでみてください!)

 

 

ちなみに作業を開始して1時間半も経っていない段階です。「休憩はや!」と思いました。

 

 

クラブに併設されているバルでボカディージョを作ってもらい、みんなで食べます。時刻は朝の11時前。飲み物はもちろん時間関係なくビールです。

 

 

頼むときに「ボカディージョは小さいのでいいから!」とバルの人に話していたので、よかった〜と思って待っていたら普通に大きい。笑 これ昼食でもいけるんじゃないかというレベル。

 

 

 

テーブルをみんなで囲んで食べます。ひたすらにしゃべります。もはや準備はこの休憩がメインなんじゃないかと思うほど。笑

 

 

 

話していると話題はお酒の話に。カタルーニャ地方には「orujo de hierba」というどぎついお酒があるんです。色も明らかにおかしい。

 

 

 

私は以前試合の後のBBQのときに飲ませてもらって、アルコールの強さに衝撃を受けていました。飲んだときに「もはや薬かと思った…」と言ってから、そのお酒のあだ名は「カタルーニャの薬」となりました。

 

 

 

話は戻りますが、休憩のときに「Mayuはあれ好きか〜?」と聞かれ、「そうやな〜好きだよ〜」と軽く答えたところ、「よしじゃあ頼もう!」となって出てきました。

 

 

 

…いやいやまじか。時刻は朝の11時。お昼は試合があるので3時半に集まります。そもそも好きだと軽く言っただけ。笑

 

 

 

ここであのアルコール入れたらおしまいだと思い、必死に「いや今はいらないよ!そもそも試合あるし!」と言ったのですが、「そんなもん気にすんな!」と言われ運ばれてきました。(ちなみに頼んだのは試合に一緒に帯同する監督。笑)

 

しかも少量なんかではなく、コップ一杯。「もし何かあってもマッサージルームにベッドあるから大丈夫だ!3時に俺が起こしにいくよ!」なんて言ってました。なんでもありとはこのこと。笑

 

 

さすがに試合が控えている、かつ1日中の活動で夜は食事会というスケジュールだったため、守りに入り2、3口で終わらせました。

 

 

 

その他の人も基本的に車で来ているのに、お酒を飲んでいます。笑 「缶一本だけだから大丈夫だ!」なんて言いながら。笑 運転できれば大丈夫、という考え。日本だと運転手は基本的に飲まないという話をすると「よくわからないな〜」なんて言ってました。楽しい人たちです。

 

 

 

 

そしてやっと設営作業再開。テーブルの数が明らかに足りないといった状態だったんですが笑、「大丈夫大丈夫〜」といって、どこからかテーブル代わりになる木の板を運んできていました。あんなに陽気でいると、なんとかなっちゃうものなのかなと思ってしまいます。

 

 

もはや終盤はわたしが設置図とかを書いて、指示をしたりしながらなんとか終了。いや、机は足りてないけど強引に終了させるといった状態でした。笑

 

 

 

みんなで昼食、親善試合へ

そしてお昼の2時半頃にバルで昼食。実際に軽食休憩から3時間くらいしか経っていなかったので、そこまでお腹は減ってませんでした。笑

 

昼食ではみんなで赤ワインに炭酸水を入れて飲んでいました。私は試合が控えているのでお水。前菜とメイン料理を食べます。最後にはデザートを食べて、外のテラス席に移動。みんなでコーヒーや紅茶などを飲みながら、ゆったり過ごします。もちろんずっと喋っていますが。

 

 

 

 

そしてわたしは試合のあるグラウンドへ移動。

 

今は真夏のような天気なので(スペイン人から言わせるとまだらしいです)、飲み水の消費が早い。せっせと準備していたらあっという間に試合は終わってしまいます。

 

試合中、スペイン人監督と第二監督は特によくしゃべります。(わたしのチームは特に、だとは思いますが) ライン際まで行って大声で選手へ指示、時々線からはみ出して中に入っています。笑 とにかく熱い。

 

交代選手を考えるためベンチの方を振り返ると、選手たちは自ら手をあげてアピールします。この積極性はやはり日本サッカーにとって見習うべき点だなと感じます。

 

 

スペイン人が大勢集う夜の食事会

試合から帰ってきたら、いよいよ夜の食事会。小さい子どもたちも集まりますが、時間は夜の9時にスタート。日本に比べると遅めです。

 

 

 

ビールやワイン、シャンパンなどを飲みながら、持ち寄った家庭料理を食べます。スペインのオムレツとも言われるトルティージャや、夏によく飲まれるガスパチョというトマトスープ、生ハムやチーズなども準備されています。

 

 

 

 

そしてさすがスペインだなあと思った点が、この食事会に女性のダンサー(スペイン語でBailarina)が呼ばれているというところです。本当に踊るためだけに呼ばれています。その数もなんと15人。食事を取るためのテーブルや椅子もしっかり準備されています。そこはちゃんとしているんだ…と驚きました。

 

音楽がかけられていて、大人たちはステージ前に用意されているスペースで踊ります。「踊る」という文化の浸透具合に、スペインで何度驚かされたことか。

 

 

 

その間、子どもたちはグラウンドで遊んでいます。ちなみにこれは日付が変わる直前の0時前頃だったのですが、結構な人数の子どもたちが遊んでいました。(写真にはあまり写っていませんが…)

 

 

 

子どもは早く帰って寝なきゃいけない!という考えで育ってきたわたしにとっては、ちょっと衝撃でした。

 

そんなこんなで会は夜の2時頃に終了。片付けはきちんと帰る前にします。

 

 

1日ずっと動きっぱなしだった私の長い1日が終わりました。

この日はスペイン人の陽気な一面と、休憩をしながらゆったり過ごす生活に改めて触れることができました。

 

 

そしてこのイベントをもって、全カテゴリーでの今シーズンの活動は終了。

 

サマーキャンプなどがあるのでクラブ自体は運営していますが、私自身は今から2ヶ月のバケーションに入ります。

 

 

2ヶ月間仕事しない、という状況はスペインでは普通なのかもしれませんが、日本人のわたしからするとなんだか罪悪感に苛まれます。笑

 

そんな長期間働かなくて大丈夫なんだろうか…と思いますが、普段やれないことをやってみようと思います。

 

 

 

わたし、スペイン好きだー

と改めて思いました。

 

 

Muchas gracias por leer♡